挨拶チケット

2020年8/11(火)
地方の議会って結構しょうもない議論をしてるとこありません?
仕事をしていないと思われないように何か発議したいんだけど特にアイディアも無く。
ゲーム禁止条例なんかもまさにそれで。
議員が「仕事してまっせ」のポーズをとる為に意味の無い発議をし、意味の無い話し合いをし、意味の無い条例が可決される。
小学校の生徒会でも同じようなことが多々ありまして。
確か小学5年生のクラス委員が集まって会議を開いたときだったと思います。
そもそも小学生ごときに学校を良くする為の具体的なアイディアなんて無いし、あったところで大人が動いてくれるわけでもないので、まあ皆やる気が無いんです。
それでも先生は「何か話し合いたいことは無いのか?」とプレッシャーをかけてきます。「会議をしないとお前達は帰れないぞ」と。
そんな時A君(救世主)は言いました「元気で礼儀正しい学校を目指して挨拶促進運動をするっていうのはどうですか?」
先生「ほう、、、。じゃあ具体的にどうやって皆に挨拶をさせるか話し合おうか」
話し合いの末に決まった挨拶促進運動の概要はこうです。
まず5年生全員に挨拶チケットを10枚ずつ渡す。
朝同級生に会ったら必ず朝の挨拶をする。その際先に「おはよう」を言った人が相手からチケットをもらえる。
週の終わりに学級会で誰が何枚挨拶チケットを持っているか集計して発表する。
、、、。
なにこれ?
笑笑笑笑。
よく先生もこんなくだらない案を通したな(たぶん早く帰りたかったんでしょう)
とにもかくにも「挨拶促進運動」は実施されたのですが、いざやってみると様々な問題点が出てきました。
挨拶チケットを持っていないので先生に挨拶をしない。
登校中、遠くに見えた同級生に大声で「オハヨウ」と叫ぶので近所迷惑。
「俺の方が先にオハヨウって言い始めた」「早口でオハヨウって言ったから言い終わったのは俺の方が先だ」という争い。
廊下の角で待ち伏せして不意打ちのオハヨウを浴びせる。
廊下の角で待ち伏せして間違って上級生に大声で挨拶してしまい恫喝される。
飽きる。
やはり小学生といえども気付いちゃったんです。挨拶チケットを集めたところでなんの意味も無いって事と、挨拶をする度にギスギスしていくという本末転倒っぷりに、、、。
実施から2週間目。先生・生徒が話し合いの末、全会一致でこの制度は廃止に追い込まれました(笑)